2014年11月20日木曜日

お遍路


四国八十八ヶ所 第5回 (24番~30番)

                                      2014-10-29-30    44名
行程 一日目 JR京都駅八条口 7:40
 
          第30番善楽寺=第29番国分寺=第28番大日寺=ホテル南水(泊)

    二日目  ホテル7:30 出発
           第27番神峯寺=第26番金剛頂寺=第25番津照寺=第24番最御崎寺                                                         =  御厨人窟  京都八条口20:00着
 
 
 
        一日目 第30番 百々山 東明院 善楽寺
                                


         本 尊 阿弥陀如来
         開 基 弘法大師
         創 建 大同年間」(806~810)
         真 言 おん あみりた ていせい からうん

  
この辺り一帯は、往時「神辺卿」と言われ 土佐では最も古くから

栄えた地方である


・梅見地蔵は梅の木を見上げているお姿であって首から上の

 事にご利益がある(目 耳 脳や 合格祈願等) 


                                 梅見地蔵

 

第29番 摩尼山 宝蔵院 国分寺   高知県南国市国分
                                                               
 

 
    本 尊  千住観世音菩薩

    開 基  行基菩薩

    創 建  天平13年(741)

    真 言  おん ばざらたらま きりく                                

仁王門 (土佐2代藩主山内忠義公の寄進)











       本 堂                                      大 師 堂
 

 聖武天皇が全国68ヶ所に国分寺を建立したのは 天平13年(742)のころで 弘法大師がこの地

  を巡錫(じゅんしゃく)したのは弘仁6年(815)のころで 毘沙門天像を彫像して奥の院に安置
   
  された。その際に本堂で真言八祖に相承(互いに受け継ぐこと)される厄除けの「星供の秘法」

  を修められれた、土佐国分寺は「星供の根本道場」となっている。

  本堂は長宗我部元親が再建し 外観は天平様式を伝え重要文化財に指定されている

  
  
第28番 高照院 大日寺                高知県香南市野市町母代寺

                               
  本 尊  大日如来

 開 基  行基菩薩

 創 建  天平年間(729~749)

 真 言  おん ばざら だどばん




縁起によると 聖武天皇の勅願により行基菩薩が大日如来の

尊像を彫像して開創されたと伝えられている。

弘法大師が四国を巡教された弘仁6年(815)楠の大木に爪で

薬師如来像を彫られた 以後荒廃していた寺が隆盛を誇り                          
                                                  本 堂
17世紀に土佐藩の祈願寺となった
                       

行基菩薩作とされる金剛界大日如来像は高さ146cm
脇仏の聖観世音菩薩立像は智証大師作と伝えられ
高さ172cmと大きくともに重要文化財に指定されてる

大師が楠の立木に掘られた「爪彫り薬師」は 頭 眼
鼻 耳 顔等の病に霊験があらかたとされている

                                大師堂 
  
 
                   
   土佐の 「水切り瓦」
   
                                      
               
                        
                                         
                                            
                                                          
                                             
      





室戸市吉良川町は「水切り瓦」造っている家が多い、強い日差しや雨守る働きがある
技巧的な左官工事で装飾性が高い.費用がかさみその家の経済力を示す

二 日 目  第27番   地蔵院 神峯寺( こうのみねじ)    高知県安芸郡安田町


本 尊  十一面観世音菩薩(伝行基作)
  開 基  行基菩薩
  創 建  天平2年
  真 言  おん まか きゃろにきゃ そわか


   
    勾配45度 13㌔の急坂をタクシーに分乗して中腹まで行く
    縁起によると神武皇后の世に勅命で天照大神をを祀る
    神社が起源とされる
 
    聖武天皇の勅をうけた行基菩薩が天平2年観音菩薩を
    彫像して本尊とし 神仏合祀を行った
    明治初期 神仏分離令により 神峯神社だけになったが
    明治中期に堂舎を建立し霊場が復活した





幕末の頃三菱財閥を築いた岩崎弥太郎の母が20㌔離れた家から急な坂道を21日間日参し
息子の出世を祈願した話はいまも伝わっている

昭和30年代 愛知県の水谷繁治さんの妻しづさんが「脊髄カリエス」で大学病院にも見放され
たが 夫婦はこの峯で霊験をえて奇跡的に全治した実例もある(大きな石造が奉納されてる)


第26番 光明院 金剛頂寺           高知県室戸市元乙




 本 尊   薬師如来
  
 開 基  弘法大師

 創 建  大同2年(807)

 真 言  おん ころころ せんだり              

        まとうぎ そわか






大師が平城天皇(806~809)の勅願により 本尊の薬師如来を彫像して創建した

室町時代に堂宇を罹災したが、長宗我部元親の寺領寄進や、又江戸時代には土佐藩主の

祈願所として諸堂が整備されている

   
第25番  真言院 津照寺(しんしょうじ)      高知県高知市室津


 
  本 尊  地蔵菩薩(摂取菩薩)

  開 基  弘法大師

  創 建  大同2年(807)

  真 言  おん かかかび さんまえい そわか


  

  
    弘法大師が四国ご修行の際 山の形が地蔵菩薩の持つ

  宝珠に似ているところから霊地とし、地蔵菩薩を自ら刻み
  
  本尊とし 宝珠山 真言院 津照寺と号された


                  


   第24番  明星院 最御崎寺(ほつみさきじ)     高知県室戸市室戸岬町



       本 尊  虚空蔵菩薩

   開 基  弘法大師

   創 建  大同2年(807)

   真 言  のうぼう あきゃしゃ きゃらばや おん
                  ありきや まりぼり そわか

「修行の道場」とされる土佐最初の霊場 太平洋の白い波涛が吠えたてる室戸岬の突端にある

空海19才のころ虚空蔵求聞持法の修法に励み成就し 虚空蔵菩薩を彫造して本堂を建立す


    

 「空海の七不思議」  
 
小石で岩を叩くとかたい鐘の音がする

     
 


    「空海の七不思議」                                                       

    「くわずいも」            

  昔 土地の者が芋を洗っているところに
  弘法大師が通りがかりその芋を乞うたところ「これは「食えな    
  い芋だ」と言って与えなかった、それ以来ほんとうに食べら        
  なくなったといわれている
            (現在は胃腸薬として利用されている)

                   御厨人窟 (みくろど)

   室戸岬町にある弘法大師伝説の海蝕洞である、四国八十八箇所番外の一つで

   日本音風100選に選定されている(洞窟の中で聞こえる豪快な波の音)


   「御厨人窟」は平安時代初期、当時青年であった弘法大師がこの洞窟に居住したと伝えられ

   いる。この洞窟から見える風景は空と海のみで、ここから「空海」の法名を得たとされる

  「神明窟」で難行を積んだと伝えられる。難行の最中に明星が口に飛び込み、この時に悟り

   が開けたと伝えられている

   
                                                 
             御厨人窟               
                                                   

                   
                                                 神明窟                                                                      
                                   


  



                                                                          

 
 
思った通りには ならないが やった通りにはなる
 
 
                                         嵐 了寛 

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