2016年6月19日日曜日

葦の会 ウオーク



6月例会  近江国庁跡~石山寺
                              2016-6-1   31名

集合  JR京都駅2番線ホーム
時間  9時30分

行程  JR瀬田駅ー近江国庁跡ー建部神社ー雲住寺ー瀬田の唐橋ー石山寺

 


 JR草津駅に9:50分到着   ガイドさんの導きで出発
                        
                          
  江戸から120番目の「1里山1里塚」






近江国庁跡     近江国府は大津市瀬田大江三丁目付近である














  1963年(昭和38年)と昭和40年の発掘調査で 国府の広さは八町から九町四方であったと
  推定される
  遺構は前後2時期に区分される。 前期は奈良時代中ごろ 後期は平安初期以降で
  10世紀末ごろまで存続したと考えられる
  50年ほど前に団地建設の工事中に遺構が見つかり 発掘された
  奈良平安の頃では琵琶湖も見え行き交うi舟の監視やまた比良の雄大な山脈も望めたであろう

建部神社

 滋賀県 大津市神領一丁目 

   祭 神 日本武尊 大己貴命(おおなむちのみこと)
   創 建 (伝)第12代景行天皇46年 

   古くから歴代朝廷の尊信が篤い

   平安時代末 源頼朝が平家に捕えられ伊豆に流される
   途中建部大社に立ち寄って源氏の再興を祈願し  
       願いが叶って以来 武運の神として信仰を集めている

三本杉               
               神紋(三本杉)
                           


    拝殿前に立つ三本杉は 大己貴命が権殿に祀られた際に一夜に成長したと云われる










                  日本で最初の千円札 
                  建部神社神殿と日本武尊
             
県内最古の石灯篭
蒙古襲来の時に国家安泰を祈願して建てたとされる








              龍神を祀る六角堂
                   
龍宮秀郷社(雲住寺)(むかで退治の話)               
醍醐天皇の時代 藤原秀郷(俵藤太(たわらとうた)は勇名をとどろかした武将だった   
瀬田の橋に大蛇がでて往来を妨げていた。橋を通った秀郷はこれをものともせずに
その背中を渡って行く すると突然 翁が現れて「私は橋の下に住む龍神です 
三上山を七巻半もする大ムカデが出て 苦しめられているので退治してくだされ」と言った

秀郷が射った二本の矢は次々に跳ね返えされた 三本目には自分の唾をつけて射ると見事に
眉間に突きささり ムカデは退治された
龍宮より 一俵の米と一反の布と立派な釣鐘を与えられた 釣鐘は三井寺に納められている

    瀬田の唐橋









   
著名な文豪が屋敷から比叡の山脈に落ちる夕日を鑑賞した(今はマンションが邪魔)

 歴史
    古来より「唐橋を制する者は天下を制す」といわれ 昔から様々な戦乱に巡り合ってきた
    壬申の乱 寿永の乱 承久の乱 建武の乱

   「武士(もののふ)のやばせの舟は早くとも急がば廻れ瀬田の長橋」
     東から京へ上るには矢橋の港から大津の航路が早いが比叡おろしの強風で遅れる事
     がある
 逸話 武田信玄は 臨終の際に「瀬田橋に風林火山の我旗をたてよ」と言ったエピソードがある

 近江八景
     瀬田の唐橋   唐崎の夜雨  粟津の晴嵐(あわずのせいらん) 堅田の落雁
                     
     比良の暮雪   石山の秋月  矢橋の帰帆(やばせのきはん)  三井の晩鐘    
        
 上方落語(近江八景)
     ・・・・・・・・何しろあれを 全部三十一文字に詠み込むのん大変でっせ・・・
     近江八景を三十一文字の歌ん中に詠む込めたら 駕籠賃をただにしてやる
     と駕籠屋が言うた

    「乗せたから、先粟津か、ただの駕籠、比良石山や、馳せらしてみい

     
    石山寺   滋賀県大津市石山寺1丁目   開基 良弁  本尊 如意輪観音













  西国三十三所観音霊場の第13番札所。聖武天皇の発願により良弁によって開かれた
  広大な境内にはこの寺の由来となった天然物の硅灰石(けいかいせき)がそびえている

 グループはここで一時解散になり 石山寺拝観組と JR石山駅までウオーク組に分かれる
 ウオーク組・・・・・JR石山駅14:30・・・JR東福寺14:52・・・京阪枚方市16:00(19000歩)
                                                                          お疲れさま

                   

アンコールワット  4


   アンコールワット     四日目
                              2016ー5-21   25名


   午前中自由行動タイム・・・ 1人で言葉もわからないのに街をうろうろするのも不安なので
   ガイドさんのおすすめで 街のマッサージ屋へ他の2人組と一所にツアー会社のバスで行く
  
   若い女の子と思えぬくらいの力強い指で ぐいぐい揉まれて痛い 肩 腰 足と思いっきり
   押さえたり 引っ張られたり 初めての経験でがまんするだけで終わってやれやれと  安心













帰りは予約してあったトゥク トゥク(3輪タクシー)で街中を走ってもらう
無茶苦茶ガタガタとゆられるのでつり革をしっかりにぎりしめて砂っぽい風を全身に浴びた
   
街はアンコールワットの高さを超えてはならない建築制限があり綺麗と汚いがごちゃまぜ      
 バイクで突っ走ってる若者が多く活気がある   (マッサージ15$ トゥク トゥク5$)


ホテルのロビーに全員帰国の身支度をして11:30に集合
 
買い物でパンパンになったらしいそれぞれのスーツケース
をバスのトランクに積み込む  観光の最終コースとなる

中華レストランで昼食  やっと慣れた食べ物かと思ったが
日本で食べる中華料理とはちょっと逢う (あっさりした味)
                     
「空芯菜」をホテルのバイキングでもよく食べたが又出てきた 
「チャー、トロォコオン」空芯菜のにんにく炒めで定番らしい

テーブルが円卓の所為か お互いの会話がしやすくなってビールやワインをセットで注文する
通貨のことはさっぱりわからないので 飲み物は 人任せでなんとなく割勘ですませた
カンボジアの通貨の単位は 「リエル」で旅慣れた人が簡単に暗算してくれた

                     ロレイ
     創建者  ヤショーウ”ァルマン一世 
     創 建   893年
     信 仰   ヒンドゥー教 (シウ”ァ派)

王都がアンコール地域に移るまではロリュオス地域に  
王都が築かれていた

レンガが主に使われている為か損傷が大きい
補修の為の鉄柵で囲まれている
左側の祠堂は一部を残して完全に崩れている
  


                左 デウ”ァター像

                右 デウ”ァターの女官

   
  リンガ                      




十字路に砂岩でできた樋があり(半分崩れている)
リンガに聖水をかける儀式をする


                   
 
                          プリア・コー (聖なる牛)

                               創建者 インドラウ”ァルマン一世
                               創 建  879年
                                信 仰  ヒンドゥー教(シウ”ァ派)
                                  かなり風化していて今にも崩れそう



聖なる牛ナンデイン像(シウ”ァ神の乗り物)                         祠堂の前に3頭並んで神が堂から出てくるのを待つ








堂の壁面に細かく文字が)刻まれている 若者2・3人がそれを
なぞって読んでいるいるように見えた
ちなみに話しかけると「すみません」と笑って手を横にふった??
                   
彼等は日本語を知っているのかい???  話しかけたこっちも可笑しい???
                       

 現在の仏教寺院
 天井も柱も極彩色で仏画や花が描かれ祭壇の仏様も鮮やか
 
 今まで見てきた遺跡群から現実に目を覚まされた
                 お寺の側に土葬の墓







                       
   


 「これは赤蟻です」 
 大きいよ!赤蟻のお宿でっか?
 この地では「蟻」を食べるんやって!
 例えば牛肉と赤蟻をにんにくといっしょに炒めるとか
 
 又赤蟻の卵も食べるそうな 説明を聞いているうちに
 体のあちこちがむずがゆくなってきた






  革細工工房
                
   スバエク(影絵芝居)の工房 といっても屋外で少年達が黙々と彫っている
   白い牛の皮をなめして木槌と目打で透かし彫にする トントンと打つ音があちこちで響く
   一人前の仕事ができるようになるのに 17年かかるそうな       
                               
3頭像(アイラーウ”ァター) ヒンドゥ教神インドラの乗り物

        ガイドさんのアドバイスで買っていると 他の人も手にとって買い始めた

 


バコン
  創建者 インドラウ”ァルマン一世
  創 建  881年
  信 仰  ヒンドゥー教(シウ”ァ派)

最初のピラミッド式寺院として知られている
周壁は三重に張り巡らされている

第三周壁の中央に5層のピラミッド型基壇
が築かれ5層目には祠堂が1基  



 手すりのない石段は30cm程の高さで一つ一つゆっくり登る
 1層、 2層、 3層、 4層、 5層、
   
 上がりきって嬉しくなり バンザイ!(気分が若返る)

                    

東西約900m  南北約700m
裏側に回ると2頭の獅子が崩れた小祠堂を見守っている
                    
向こうに派手な色の建物は現在の寺院

日本の平安時代に この地では王様が
この重厚な石の御殿の中を並み居る
お供を侍らかせてゆらりゆらりと
歩いていたんでしょうな

王の白い衣がひらりと風にゆれている姿を
想像する





        オールドマーケット
            
シェムリアップの台所で地元の人向けのマーケットで 生鮮食料品 雑貨 日用品 衣料品等々
活気に溢れる 魚のてんこ盛り 野菜も果物も雑然とてんこもり 呼び声もあちこちちで叫んでる
むんむんとした空気になんとも辟易気味です
   いろんな種類の干物                    地面で野菜を並べる                                          
  豚の頭にギョッ!ギョッ!                通りは 輪タク バイクがずらり
      









        
      
  「オールドマーケット」の喧噪から出て散策したいると 大木が聳えている公園にきた
  美しい庶民の憩の場である おっちゃん達4・5人が木陰で たむろして喋っていっる 
  子供の頃の街の風景を思い出す 平和なんだろうか せちがらい世の中なんだろうか










                                           

ピーポー ピーポー あれっ! 救急車!現実はこうなんだ!









1世紀 ころから王朝が栄え 7世紀から13世紀まで続いたクメール王朝は 東南アジアの大国 として栄えた

19世紀 からベトナムやラオスと共にフランス領インドシナとして植民地時代を迎える
20世紀 に日本帝国の支援を受けて ノロドム シハヌーク国王が独立宣言

ベトナム戦争には中立的であったが 国王外遊中にクーデターが起こりベトナム戦争に介入
サロト サルポル ポトと改名し シハヌークを幽閉

苛烈な独裁と圧政の元に虐殺と飢餓で多数の国民が死亡する (数は不明)
ベトナムによる占領を経て1990年代以降 シハヌークによる王政に復帰

日本とは友好的な関係であり 日本から無償 円借款含めて多額のODAが供出されている事や
国際連合カンボジア暫定統治機構の代表を務めた明石康が国内勢力の和平に尽力し

民主的な選挙のもとにカンボジア王を再建した事があげられる
中国等はODAの見返り要求してくるのに対して日本は一切要求してこない為 逆に日本にお礼
したいと云う気持ちが強く親日感情につながっている 

アンコールワットを訪れたい思いで やってきたが 歴史もさることながら 現実のこの国の
ありようがなぜか愛おしい ガイドさんの語り口が切実だった ガンバレ ガンバレと云いたい

シエムリアップ 20:45 空路 帰国の途に

5月22日 関西国際空港 6:40 大阪着  リムジンバス京阪守口行き 7:35
                                無事に帰宅 感謝礼拝


2016年6月10日金曜日

アンコールワット 3

      アンコールワット    三日目

                            2016-5ー20      25名


早朝(4:45) 朝日に映えるアンコールワット見学(希望者のみということでキャンセル)














     天候がよければ 上記のような光景を見ることできたであろう。
     実際に見学に行って来た人達に聞くと 空はどんより曇っていて何にもなかったとのこと
     (やっぱりそうだったか、おてんとうさまのご機嫌はよくなかったのだ)

8:45 ホテルのロビー

      ロビーでは伝統楽器であるロニアット、アエック(木琴)を
  涼やかな顔立ちの女性が奏でている

  優雅な音色でリズムもゆっくりで穏やかな気持ちになる 








 ホテルの庭に出てみると 大きなプールの水面は静か、
 昨夜誰かが 泳ぐとか云ってたなあと思い出す
                  
                      


パンテアイ・スレイ
          (女の砦)



創建  967年
信仰  ヒンドゥー教
              (シウ”ァ派)



雨がポツポツ降り始め雨季であったことを思い出した、雨具は一応用意してきたが ツアー会社が大傘を用意してたのを借りて 足元の砂岩の赤い土の泥はねを気使いながら歩く













赤色砂岩で彩られ クメール美術の最高傑作と言われるほどレリーフの精緻さは 石に彫ったと
思えない 深く繊細な彫刻を物語が解らないながらも一つ一つに見入る。


東洋のモナリザ

1923年フランスの作家アンドレマルローが 「デウ”ァター像」を盗み出して
逮捕されたことで有名になった
その後小説「王道」を記した


どの祠堂にも「デウ”ァータ像」が立っているが盗まれたのが一番美女なんでしょうなあ、






         昼食はレストランでクメール料理(カンボジア料理)





 







カンボジア料理は一つの料理にたくさんの食材を使用するので色合いもきれいで健康食でもある
始めて食べるのになんだか懐かしさを感じる (日本人のフアンが多いそうな)

ホテルに戻って小休憩(約1時間)部屋に帰って直ぐに泥はねのスラックスを洗濯し 昼寝もする



スラ スラン

東西700m 南北300m  王が沐浴する為の池
現在は水が涸れている
1頭の白い牛がいたのが印象深い(始めて白い牛を見た)



バンテアイ クデイ (僧坊の砦)
   
入り口でアンコールチケットをチェックされてから入る

創建 12世紀末  信仰 仏教
シャヤウ”ァルマン七世よって 仏教寺院に改造された





  民族楽器の演奏
                
       ロニアット アエック (木琴)
       コーン トム    (環状ゴング)
       トローチェ     (胡弓)
       ターケ       (鰐琴)
 神様にお祈りするために 天にも届く澄んだ音色を響かせる













大きな掲示板に上智大学の調査団石澤良昭学長の様子が堂々と並んでいて誇らしく思った

1991年国際調査団によりパンテアイ クデイ寺院内から 仏像6体 が発掘された
2001年には27体の仏像が発掘された



パンテアイ クデイ










寺院全体の構成はバイヨン様式に共通しており 四重の周壁で囲まれた中に伽藍が展開している



若い僧侶が歩いておられたので カメラを向けると立ち止まって
くださった
カンボジアの国教は上座部仏教(旧名小乗仏教)である

上座部仏教は日本の主流となっている大乗仏教とは異なる
大乗仏教は「信ずるもの すべてが救われる」

小乗仏教は「生きることは苦しみであり 出家をして功徳を積む
ものだけが救われる」

寺ではレベルの高い教育を受けるために出家する男児も少なく
ない


タ プローム (梵天の古老) 東西1000m 南北700m
        創建1186年  信仰 仏教→ヒンドゥー教

  シャヤーウ”ァルマン7世が母を弔うために建てた

    仙人が住んでいそうな神秘的な雰囲気である      
   スポアン((ガジュマル)に押しつぶされながらも     
   辛うじて寺院の体裁を保っている























      エコーが響くお堂  

                           
     ガイドさんが一人づつ自分の胸をたたいてください
  
     「ボアーン」とお堂のなかに大きくこだましてびっくりする
     何かわるい事をしてないか と思わず反省する





        スパエク(影絵)を鑑賞しながらの ディナーショーを楽しむ













         


     牛の皮で作られた大型の人形や動物がいきいきと演じられる物語は「ラーマーヤナ」と
   呼ばれるインドから伝来した神話である
  牛の皮で作られた大型人形が伝統楽器の演奏と語り部によってスクリーンに映しだされる 
 

ストーリーがわからなくてもイキイキとした動きを見ているだけで 楽しい」

裏へまわってみると影絵を動かしている大人の中に
子供もがんばってやってる

ドラマがクライマックスかと思う場面になると 「ドゥンドゥン」と
太鼓の大音響が響く 叩いているのは 幼い子でリズムは確か

このグループは家族一団のようで 意気があってるなあと感心
する  きっと練習は厳しいんじゃろな




                            
    どの料理も香辛料(赤コショウかな?)がきいていて 不思議な美味しさである

    影絵と料理に満足して再びバスでホテルに戻ってくつろぐが
    バスルームのお湯がぬるくて残念だった (翌日みんながぼやいていた)
    温度を調節したのか どうかわからない ぬるいお風呂だったのでよく眠れなかった

    日本時間の午前1時のNHKテレビをみながら寝る(現地11時)
                                ・・・三日目終り・・・