某ホテル内 某日本料理店 2014-4-19 3名
恒例の一年に一度 旧友と逢う日がやってきた 同窓会のミニ版で何時の頃からか
「七夕会」と お互いが言っている
当番は回り持ちで 若いころは 我が子のおむつを手持ち袋に詰め込んで出かけ、
当番のお宅でおしゃべりに夢中だった かれこれ60年を経て しっかりおばあさんに
なってしまった。お互い同じ会社内の職場結婚で 夫婦共々のお付き合いだった
若い頃の元気も馬力も 何処かへ置いてきたが一年一度の巡り合いはそれぞれの
思いで楽しみにしている
楽しみの一つが美味求心で 美味しい料理を頂きながら食通の
ろひ子さんの料理の薀蓄を聞くのが喜びで 会話の途中でメモを
する その一つに お吸い物のだしの取り方で こんぶ かつを
椎茸(生椎茸を天日干し)の質選びに「ふんふん」と確認し同調する
調味料は水1ℓに 塩小さじ1醤油小さじ1
(後日 我が家も美味しいお吸い物ができて嬉しい、頼りにしてます)
(上品な吸い味に満悦)
筍も 蕗も若芽もしっかりと持ち味が生きている
もちろん 素材が選ばれたものだと思うがねぇ
鯛の薄造り 生雲丹 ぬた和え
筍の木の芽和え 桜寿司 笹薪き麩
海老八橋 味噌漬け焼き 出し巻き卵
鶏山椒焼き 八幡巻き 筍ご飯他いろいろ
並べられた京料理は季節感と素材の持ち味と 盛り付けの繊細な気配りさを堪能する
食事中の会話はつきないが、同席のくき子さんは 話上手でいつも何気ない話題に引きこまれる
幼い頃に叔父さん宅で生活した思い出話も面白かった
叔父さんは京都南禅寺の近くにある「碧雲荘」(旧野村銀行別邸)の執事をしておられた。
執事と雖もその生活振りは超高級で 朝食はパンと牛乳で その当時には考えられない洋食で
幼い彼女が感じた高級生活は今だに 強烈な思い出なので 語り口がだんだんとお姫様言葉に
なる 「碧雲荘」は2~3度訪れたが 創始者の野村得七氏は 能や茶の湯がご堪能で 能舞台や
茶室があり 松を主体にした美しい庭園の小川の傍らで 静かに遊んでいる幼い彼女を想像する
宇治に住むくき子さんに源氏物語に因む扇子をいただく
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