2014-3-16 21名
行程 JR京橋発(7:48)紀州路快速和歌山行=和歌山駅発(9:45)=御坊駅発(10:55)
紀伊田辺行→岩代駅11:23着 青春きっぷ使用で5人1組の行動
岩代駅・・千里梅林・・千里の浜・・千里王子跡・・千里観音・・南部峠の地蔵・・
海岸線防波堤・・三鍋王子跡・・南部駅発15:22=京橋(解散19:00)
今回も通常ならば 京橋発着往復運賃5040円のところ一人2300円で片道3時間30分の鉄道の
旅を楽しむ 時間を忘れて会話がはずむ 会長の思い出の山行話に 若かった頃の無茶振り
に楽しく耳をかたむける うへえーっ!現実から一挙に20年前 40年前の夢いっぱいの山靴の
足音になる 険しい山肌が目の前に浮かぶ、聞いているだけでわくわくする
「山のすばらしさをみんなに 知ってほしくて」の言葉に リーダーのポリシーを伺わせて頂いた
以前にいた他の山会では突貫登山で 未熟な私は青息 吐息で緊張の連続であった
この会のおおらかな雰囲気はリーダーの人徳のおかげで 気持が落ち着き、救われた。
会長の出発号令はいつも同じで 気負わずに 「ほな 行きまひょか」・・・・・・・笑っちゃうよ
岩代駅を降りて直ぐに歩き出す 晴天に恵まれ
久し振りの再開を互いに喜び合う
今日は山路でなく平地ばかりなので楽々コース
と言って喜ぶ仲間と共に歩く
岩代駅~南部駅
早々と海の見える丘に立ち ここで昼食タイムとなる
ピクニック気分でお弁当を広げる、西瓜を一切づつ配る人あり
甘味も色々廻ってくる、こちらも配りに廻る 楽しい一デザート
食事を終えたらヨモギ摘みに熱中する人あり
一人が始めると 誘われるように 連なって 精を出す、
千里梅林は もう花の時期は過ぎて裸の樹々が延々と広がって
いる、花の時期には 一目百万本 香り十里と言われる梅林で
見事ものでござんしょ
王子の立札を見ると 熊野古道を歩いているのだと気が付く
昔の人はよく歩いたもんだねえ
熊野参詣は中世紀頃が最も盛んで天皇 貴族 女院 が片道
2週間余をかけて行われた
白河上皇9回 鳥羽上皇21回 後白河上皇34回 後鳥羽上皇28回
女院や貴族も 随行し 各王子で休憩したり 和歌の会を催したそうな
都を出てから何日も険しい山道や海岸を歩いて熊野に向かうことは 難行苦行で、
その功をつむことで悪行煩悩の垢をすすぐことになる = 苦行滅罪
藤原宗忠(1109年)中右記に次のようにいっている。
遠く洛陽(京都)を出て、幽嶺を登り、深谷に臨み、巌畔を踏み、海浜を過ぐ。難行苦行、
存るがごとく亡きがごとし。誠にこれ生死の嶮路を渋り、菩提の彼岸に至るものか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つくしの群生地が見つかり夢中で摘む人 傍観する人、手助けして積んだのを渡す人、
女性陣のパワーを男性陣はにこにこ と笑っている。つくし、よもぎ、のびる、と詰め込んだ
ポリ袋がはち切れそう 余分にポリ袋を渡す、大収穫に満足した笑顔に ニコニコ。
トンネルを抜けると 海が広がった「うわー うわー!」
千里の浜である 熊野参詣道の一部で1,3キロの海岸線
白砂青松の美しいこの浜は枕草紙や伊勢
物語に出てくる 又、アカウミガメの産卵地
で5月中旬から8月下旬にやってくる。
柔らかい砂浜にきれいな貝殻が大小種々
散らばって、ここでも又貝殻拾いに夢中よ
貝殻は海水に洗いさらされて清らかに可愛いく散らばっている 桜貝の歌を口ずさみたくなる
うるわしき桜貝一つ 去りゆく君に捧げん
このはまの浜辺に われ一人ひろいし貝よ
千里王子
足利義満の側室北野殿の参詣の際に浜辺で
拾った貝を奉納している。 三鍋王子
境内に「小栗井戸」がある
毒酒を飲まされ歩く事が出来なくなった「小栗判官」が
妻照手姫の献身的な介添えで熊野へ向かう途次
、
この井戸から水を汲んで飲ませたと伝えられてい
会長様とはこの回でお別れとなる、15年間 北は北海道「利尻岳」
から南は屋久島「宮浦岳」まで楽しい思い出いっぱいの山行を
経験させいただいた。 惜別の思いに胸が痛む 淋しいよう
ポロポロ・・・ ポロポロ・・・ さよなら・・・ ポロポロ・・・ ポロポロ・・・
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