2014年10月13日月曜日

お遍路



四国八十八ヶ所 第四回
                                 2014-9-24~25        42名

旅程 
  

一日目 枚方(7:30)高槻(8:20)ー20番鶴林寺ー21番太龍寺ー23番薬王寺ー昴宿よしの(泊)

二日目 16番観音寺ー17番井戸寺ー18番恩山寺ー19番立江寺ー22番平等寺ー枚方(7:30)着

今回のお遍路ツアーも 盛況でバス4台が発車するので渋滞を避けて 巡拝順序が変わる
 

一 日 目

                                   
   第20番 霊鷲山 鶴林寺    徳島県勝浦郡勝浦町

         本尊 地蔵菩薩(伝弘法大師作)
    
            開基 弘法大師

          創建 延暦17年(798)

          真言 おん かかかび さんまえい そわか            



     標高550mの鷲画が尾 の山頂にあり 数百年を超す杉木立ち

     寺門は静謐ながら隆盛の面影をしのばせる

     大師がこの山で修行していた時 雌雄2羽の白鶴が舞い降り  

     小さい黄金の地蔵を守護していた 大師はこの情景に歓喜し

     霊木で90cmの地蔵菩薩を彫像し本尊とし寺名を鶴林寺にした

    源頼朝や義経 三好長治 蜂須賀家政などの武将に信仰された
  
     三重塔


100人乗りロープウエイで10分
        第21番  舎心山 太龍寺        徳島県阿南市加茂町 
    
            
      
           本尊  虚空蔵菩薩
                      
           開基  弘法大師
           創建  延暦12年(793) 
           真言  おん のうぼう あきゃしゃらばや
                ありきゃまり ぼり そわか 
          
  











ロープウエーの駅舎から出てくると 石段がずーっと上の方まで

一直線に伸びている

「西の高野」とも称される 四国山脈の東南端 太龍寺山の山頂近くに建つ。老杉が天空に聳え

霊気が漂い気が引き締まる思いである

大師19才の頃「舎心巌」という岩上で真言を百万遍唱えるという 難行を修法されたと        

伝えられている  本堂 大師堂 多宝塔 求聞持堂 鐘楼門 本坊 護摩堂 六角経蔵等が

点在し 四国霊場のなかでも群を抜く壮大なスケールの霊場である


   
  第23番  医王山 薬王寺   徳島県海部郡美波町

     

     本尊 薬師如来(伝弘法大師作)

     開基 行基菩薩

     創建 神亀3年(726年)

    
     真言 おん ころころ せんだり 

         まとうぎ そわか    



       
「発心の道場」といわれる阿波の国最後の霊場厄除け橋を渡って最初の石段は「女厄坂」33段、

続く急勾配の「厄男坂」42段,男女の「還暦厄坂」42段、 参拝者はお賽銭をあげながらのぼる  

   

    石碑  「空海の風景」  司馬遼太郎著 
   
  日本仏教に大変革をもたらし 書,画, のみならず        

  経済 土木などの分野でも異能を発揮した 空海の
         
  人生や事績を辿った評伝文学 




           石碑  「鳴門秘帖」  吉川英治著

     阿波の国に潜入しようとする青年隠密と 阻もうとする                 

     阿波藩士との戦いに 隠密を恋う女を組み入れた物語




二 日 目

   第16番   光耀山 観音寺  徳島県徳島市国府町

門 前

          本 尊   千手観世音菩薩

          開 基   弘法大師

          創 建   天平13年(741)

          真 言   おん ばざらたらま きりく そわか 
  

       




 








   夜泣き地蔵尊                                                                                                                                                                                                                                                                                                                大 師 堂

子供の夜泣きを止めてくれる地蔵尊で、病気平癒、成長を祈願する。

ご利益をあずかったお礼にと何枚ものよだれかけが奉納されている

    

 第17番  瑠璃山 井戸寺      徳島市国府町
仁 王 門

 

              (阿波10代藩主 蜂須賀重嘉公が大谷別邸から移築し寄進した門)
    
    

   本 尊  七仏薬師如来

   開 基  天武天皇

   創 建  白鳳2年(673)

   真 言  おん ころころ せんだり まとうぎ そわか




  天武天皇が勅願道場として建立した当時の寺名は「妙照寺」

  大師はこの村が水不足で悩んでいるのを哀れみ 錫杖で

  井戸を掘ったところ一夜で清水が湧きだした          

                                                                                                                                                  

          (井戸を覗きこんで自分の姿がうつれば                          

          無病息災 うつらなかったら3年以内の厄災に注意する)               
 
          
                                                                                                                

    第18番    母養山 恩山寺       徳島県小松島市田野町
 

 本 尊  薬師如来

 開 基  行基菩薩

 創 建  天平年間(729~749)

 真   言  おん ころころ せんだり まとうぎ そわか



                                                  
 弘法大師がこの寺で修行をしていた頃 大師の生母
 
 玉依御前が讃岐から訪ねてきたが、寺は女人禁制であった

 大師は瀧にうたれて17日間の秘法を修し 女人解禁の祈願を

 成就して母君を迎えることが出来た 

 母君は剃髪して 髪を奉納されたので大師は山名寺号を

                      「母養山恩山寺」と改めた

                   境内に玉依御前を祀る小堂があり母君の髪の毛が安置されている


第19番    橋池山  立江寺      徳島県小松島市立江町 


   本 尊  延命地蔵菩薩

    開 基  行基菩薩 

    創 建  天平19年(747)

    真 言  おん かかかび さんまえい そわか
                     

聖武天皇の勅願で行基菩薩によって創建された

念持仏として5,5cmほどの黄金の「子安の地蔵さん」を彫像

し 堂塔を建立したと伝えられている



「黒髪堂」   

不義をしたお京という女がこの寺に詣り懺悔すると お京の髪の

毛が逆立ち、鐘の緒に巻き上げられて残ったという伝説のお堂                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               
(小さい御堂のなかの 黒褐色の髪の毛を恐る恐る覗き見る参詣者御同道方)    


                    
 第22番  平等寺     徳島県阿南市新野町   

                      
   本 尊  薬師如来

   開 基  弘方大師

   創 建  弘仁5年(814)

   真 言  おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


                        
                                                                     

  大師がこの地で修行中 空中に5色の霊雲がたなびき

       黄金の梵字があらわれ 大師は歓喜し加持されると

       薬師如来の尊像が現れて四方に輝いた

     大師は100日の修行の後に薬師如来像を刻み本尊として

     安置し 人々が平等に救われるようにと寺号を「平等寺」

                                                             と定められた


          道に迷ったおかげで たくさんのいゝ人に 会えたたなあ

                                            荒 了寛

2014年10月1日水曜日

みちのくの旅


男鹿半島 津軽半島 下北半島 
                               2014-9―15~18      40名

旅 程
   一日目  伊丹空港ー仙台空港ー男鹿半島(入道崎)-男鹿温泉(泊)

   二日目  八望台 寒風山ーJR五能線(岩舘=大間越)ー白神山地 十二湖-千畳敷
 
                                                                                                  ー鯵ヶ沢高原温泉(泊)

   三日目  十三湖ー津軽半島(竜飛岬 階段国道)-蟹田港(むつ湾フエリー)

                                                         ~脇野沢(下北半島)ー恐山ー馬門温泉(泊)

   四日目  奥入瀬渓流ー十和田湖ー青森空港ー伊丹空港


一日目   伊丹空港を7:30 JAL2201便に乗り  仙台空港到着8:30現地添乗員の案内で

               岩手交通の大型観光バスに乗車。東北自動車道、秋田自動車道を走り最初に到着

        したのは道の駅(秋田県横手市)「秋田ふるさと村」で昼食タイム

        「秋田ふるさと村」にはドーム劇場 工芸展示館他いろいろ施設があるが取り敢えず

        ふるさと市場館(土産コーナー)に入り賑わっている 「7代目稲庭うどん」の店内の
      
        空席をみつけ 順番を待ってやっと稲庭うどんをいただく 小鉢に「みず」と言う山菜

        の和え物があり この土地の風情を感じる


稲庭うどん(細麺で味はまあまあ) 
名物漬物 「いぶりがっこ」



      









再び観光バスに乗車 花火で有名な大曲の地を通過し男鹿半島に至り 寒風山(355m)の

回転展望台から八郎潟干拓地、鳥海山、入道崎を見渡す             
       
                                        
          
                                            八郎潟干拓地


 

    寒風山回転(360度)展望台










ハングライダーがゆっくりと流れる 




              
             

 
 
 



 










                                
    寒風山はハングライダーのメッカ

           帆を拡げて さあ風を待ってるんだ                 

          2人乗り体験コースを羨ましく眺める



八望台

高松宮殿下が命名された地名

「一ノ目潟」「二ノ目潟」と呼ばれる火山湖 

(水蒸気やガス爆発によって出来た     

特殊火山湖)や北は青森県境 南は     

奥羽山脈が一望できる











入道崎灯台
入道崎灯台 北緯40度
 
                               
北京ー入道崎ーニューヨークが        一直線に繋がる



  
男鹿観光ホテルの夕食


 

   漁師料理の実演を特別に設定された台の周りに全員がカメラをかまえて立ち並ぶ

  樽の中に水と鯛と白菜がいれてある 別に火床があり 浜辺の石(15cm位)が数十個
 
  熱しられ真っ赤になった石を樽桶の中に入れると たちまち ぶくぶくと湧き上がって

  煮え湯になる 石の入れ方に コツがあるらしく時には樽桶に入れた途端に石が割れること

  もあると 説明しながら火石を一個づつ慎重に桶の中に沈める、 そして煮え湯の上に浮いた   

  アクを徐々に掬い取り湯が透明になるのを見て味噌をとかしいれる  椀に鯛、白菜、味噌汁

  薬味のねぎが入り アツアツの漁師汁をフーッフーッしながらいただく うま味ある味噌汁と   
 
     かっちりした鯛の身が 美味しかった
   
  
  

 男鹿温泉交流館













食後 ホテルの近くにある「男鹿温泉交流館」まで出かけ 「なまはげ太鼓」の豪快な

演奏を観る 若者のエネルギッシュな動作にタマゲタヨー 館内はドドーンと地響きしたヨー

二日目
       
    JR五能線 岩舘駅から大間越駅までの一区間を乗車 海岸の奇岩 怪岩を楽しむ













白神山地





ぶな林の爽やかなフィトンチッドの空気を

浴びながらのんびり歩く










            青 池















 
      平成の名水百選 湧壺池の水 (各々が持参のペットボトルに水を一杯)


 












                                    
                              



 セレブな奥様お二人が とぼけた会話をしながら

 ゆっくり ゆっくり ゆらりゆらりとお歩きなさるので 

 「何を拾うてきやはったん?」                             

 「へえーッ!水が重いよゥー!」 「ワッハッ ハア~~」
 

 十二湖 
 
    十二湖と言う名称は広大なブナの森に点在する 33の湖沼が12に見える」と言うことに由来

    する。水質の良い水が各所で湧き出ている
                                           大町桂月の歌碑

                    「山の中 33湖の 紅葉かな」                   
          
                      







                                    
         
                            
                             
          
                                                                         
            
                                 
    
         
                                         

                               
             千畳敷
                             

寛政4年(1792年)地震で海床が隆起し奇岩 怪岩 潮吹岩

が見られる   弘前藩主が千畳の畳を敷いて200間の幕を

張り風景を眺望した 太宰治、や多くの文化人が賞賛している 




鯵ヶ沢高原温泉 ナクア白神ホテル (青森県西津軽鯵ヶ沢町)
 


  秀峰岩木山の麓に建つリゾートホテル

  天然温泉 神経痛 関節痛 筋肉痛・・・・・・・・

  ゲレンデとゴルフコースにはさまれ 四季を通じて楽しめる

  夕食は津軽山海のバイキングでホタテ焼きの実演料理等

  りんごジュースは さすがに やっぱり美味しかった



三日目
     
    
                                                                    十 三 湖






十三湖はしじみが名物で一杯200円の

アツアツのしじみ汁を食べながら

お岩木山を眺める







竜 飛 岬
          竜飛岬灯台                          歌碑 「津軽海峡冬気色」











竜飛岬とは この地は風が荒く 龍が飛ぶように吹きすさぶと 昔から言われている

石川さゆりの歌碑「津軽海峡冬気色」が刻まれ 前に立ってボタンを押すと歌がながれる

荒風に帽子をとられないように押さえて 流れる唄に合わせて歌っちゃうよ~~~
                                                                                         「 海鳴りだけをきいている~~~~」




    蟹田港から「むつ湾フェㇼー」1時間で脇野沢港に着く





下北半島    霊 場  山   青森県むつ市宇曾利山

          本尊 延命地蔵菩薩    開基 慈覚大師円仁

                                              












   千住観音 延命地蔵尊 水子供養 納骨塔 無縁塔 みたま石・・・・・点在する

                                 
   血の池地獄 賽の河原 重罪地獄 金彫地獄 地獄谷 賭博地獄 修羅王地獄・・・点在する











                             金堀地獄



                            極楽浜
           

火山ガスの噴出する岩肌の一帯は地獄に そして湖をとりまく白砂の浜は極楽になぞらえられ

人々は 千年の長きにわたって「人が死ねばお山に行く」と言う素朴な信仰と祈りを伝えてきた。


    まかど観光ホテル                         

            
   ロビーモニュメント
                                         豪華和膳定食
祇園祭りの山車飾り(奇術競い)             
                                    一人鉄鍋で炊き上がったホタテご飯が
                                   
                                    
                    美味しくて残りをおにぎりにしてもらう



                                      
                                     

                                     

                                            






四 日 目
        奥 入 瀬 渓 流

高知県生まれの「大町桂月」が 奥入瀬渓流 十和田湖の景勝をあまねく世に紹介した

                  「住まば日の本、遊ばば十和田 歩きや奥入瀬 三里半」



            大町桂月 歌碑


                   











「阿修羅の流れ」


       
          「銚子大滝(魚止めの滝)」

              高さ  7m
               
              巾   20m



渓流の趣は十数年前に来た時と変わらず

当時の事を思い出し胸がつまる




十和田湖    乙女の像

あまりにも有名な高村光太郎彫像周りは

カメラを構える人達で賑やかな会話が弾む











帰路 青森空港までのバスの車窓から

たわわに実った稲穂の向うに聳える

お岩木山をしみじみ眺める「サヨーナラー」


青森空港発12:30―伊丹空港着14:35