2016年12月15日木曜日

枚方山歩きの会(湖東三山)

紅葉の湖東三山自然歩道を歩く
                            2016-12-3     24名

 集合  枚方ラポール裏 8:00
 
 行程  枚方(寝屋川バスチャーター)ー西明寺門前Pー西明寺ー金剛輪寺―古墳公園(昼食)
      ー百済寺ーチャーターバスで枚方(ラポール裏)

三重塔(国宝)
         西 明 寺
手水場



 宗派 天台宗
 本尊 薬師如来
 創建 (伝) 平安初期
 開基 (伝) 三修上人






 三重塔  鎌倉時代後期飛騨の匠が建立した
夫婦杉(女性2人です)


苔のしっとりした参道












                                                                     夫婦杉・樹齢1000」年 元々二本であった木が
                                                                    寄り添い一つになって共に育っている
本堂(国宝)

本堂内陣









 
  戦国時代に織田信長が比叡山を焼き打ちし その直後にこの寺も焼き打ちをしたが
  本堂 三重塔 二天門が火難を免れ現存している    


二天門
応永14年(1407)建立 柿葺 八脚門


この二天門には扉がない
昔 門が建った頃 入り口を守っている二王(本当は二天)が
「おれがいるのに 戸がいるか!」と怒鳴って足で蹴飛ばした

その戸は遠く西江州(湖西地方)まで飛んでいった(伝説)



 地名の由来
  滋賀県愛荘町斧磨(よきとぎ)

 昔 山に入る前に大きな石で ヨキ(斧の別称) 鎌
 鉈(なた)を研いだことから「よきとぎ」と名前がついた
 とつたえられている


 (宮崎県に斧研(よっとぎ)などあり、各地方に鉈・・斧・・の
  名のつく地名が以外に多い)
   

黒門
  金剛輪寺

  宗 旨 天台宗
  本 尊 聖観世音菩薩(秘仏)
  創 建 (伝)天平13年(741)
  開 基 (伝)行基 聖武天皇(勅願)
  中 興 (伝)円仁

千体地蔵参道

血染めのもみじ













三重塔

本堂











           金剛界八十一尊曼荼羅     縦216,7cm 横210㎝
                


 本曼荼羅の原画は もとは金剛輪寺所蔵であった
 現在は根津美術館の所蔵で重要文化財に 
 指定されている 鮮やかな彩色で唐風を伝える力強い像容で縦横2mの大作

 平成17年に金剛輪寺では復元模写に取り掛かり平成21年に完成した
 鎌倉時代に使われていた絹糸や顔料を忠実に再現し約800年ぶりに往時の姿を蘇らせた


 十一面観音立像(重文)  像高 172.4㎝   平安時代
  
   本堂後陣に祀られている


驚いた 何か色っぽい 
表情はぷっくりして もち肌のように柔らかい

やや右へと体が傾き首を少し左へ傾けている
伏し目がちの柔和な面立ち

不思議なバランスのお姿が何とも美しい

あまりの美しさに感動して受付におられた
僧侶様にお伺いしたところ

「観音様が人々の苦しみを一歩でも早く救いに
 行こうというお姿です」

「はあ 恐れ入りました 俗人間が色気を感じるなんて恥ずかしいです
 申し訳ございません」

僧侶さまは端然としてうなずかれた。 何時の日かゆっくり訪れてみたい


         依智秦氏の里(えちはたうじ)の里 古墳公園


この古墳を一度見たかった







羨道を覗くと雑草だけ

  愛知川の北を流れる宇曾川上流には300を超える古墳群が広がっていた
  6世紀から7世紀にかけて湖東地方を開発した豪族 依智秦氏のものと考えられている

  依智秦氏は渡来系の豪族で 先進の土木技術 農業技術を用いて 5世紀末頃から
  朝廷の側近として平安京の造営に関わったといわれている
  京都の太秦(うずまさ)にその地名を残している

干柿のしそ巻きをいただく
登山家田部井淳子さんが愛した

日当たりもよく話も弾む










             百 済 寺(ひやくさいじ)
急勾配の階段がずーっと続く
本堂の左横に樹齢1000年の菩提樹


宗派 天台宗
本尊 十一面観音
創建 (伝)推古天皇14年
          (606)
開基 (伝)聖徳太子 
 
  





この寺の付近は渡来人の秦氏一族が繁栄したところで 渡来人の寺として建てられた
寺名もその名残とされているようである
鎌倉時代から室町時代にかけて最盛期となり 三百坊を擁し僧俗合わせて1200人の人が
寺域内に住んでいた
不断桜に誰もが歓声
ひっきりなしに いい音色が寺内に響く
紅葉が心を和ませる















      寺 宝 公 開   9月24日~12月25日        

如意輪観音半跏思惟像
聖徳太子孝養像
観音像
院祐(院派)の名作(室町時代)

芸術的な美しさ 
群青色の飾りが見事に鮮やかで
美の極致(小ぶりなのに存在感に驚く)


            太子像
  家光の乳母春日局が大奥で大切
  に拝んでいたといわれている
  400年経てもこの極彩色を拝す


 白洲正子の「近江山河抄」より
 
  巡って行くうちに 私はえたいのしれない魅力に 取りつかれてしまった それが何であるか
  はっきりとは言えない 
  ともすれば私の足は近江へ向かい茫漠たる湖を望んで人麿の歌を口ずさむ事もあった


彼方に太郎坊の釈迦の横顔を見る


         


「カラスウリ」 あげるよ~






  天候もよく紅葉狩りも充分にできて快適なコースであった


                歩行 27000歩

                          おつかれさま!


3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「カラスウリ」はいらんて。昔読んだ確か渡辺淳一氏の作品で仏像の腰のあたりが女性であり・・・と言うのがあった気がする。色っぽい十一面観音立像から思考が飛びました。苦しむ人々は、きっと右側に。余談ですが奈良の阿修羅像はほれぼれする美少年ですわね。人の形をした崇高なる仏像の噂話。バチがあたりませぬようにーごまん-

ITO さんのコメント...

奈良の阿修羅像は凜とした趣がありますが本当は阿修羅やから悪者 やねんね    金剛輪寺の仏さんはなんとも不思議な魅力で脳裏から離れません

ITO さんのコメント...

追伸 「カラスウリ」我が家の玄関で華やかに収まっています 可愛いいよ

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