香里能楽堂
合同謡会 2014-6-8 O .I 氏
たまたま知人からO,I氏出演の謡会のお誘いを頂き能楽堂へ出かける
題目 女郎花 (おみなえし) (観世流 仕舞)
物語 平安時代初期に男山(八幡市)の麓に住む小野頼風と深い仲となった都の女が、
男の足が遠のいたのを恨み悲しみ男山を流れる放生川に身を投げる 女の脱ぎ
捨てた衣が朽ちて女郎花(おみなえし)が咲きだした。この花恨みたる気色に
頼風も後を追って入水した (遺跡として女塚 男塚が現存している)
女塚は八幡の松花堂園内の中にある 男塚は町の人家の間にこじんまりと佇む
O.I氏は山歩きの会メンバーでご活躍でもあるが 謡曲では 25年のご精進をなされておられる
深閑とした舞台で声朗々と「女郎花」を謡いながら仕舞を演じられ凛とした雰囲気に魅せられた
謡曲には平安時代のものが多いが 雅やかで幽玄の趣きに しばし現世界を忘れる
最初に他のグループで「鶴亀」が謡われた
地謡
「頼風その時に。かの哀れさを思い取り。
無残やな我故に。由なき水の泡と消えて
徒らなる身となるも。偏に我が科(とが)
ぞかし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
シテ
「続いてこの川に身をなげて」
飛び上がりドンと床板に舞い落る
館内は床に響く大音が一瞬、そして静か
後座の地謡も揃った声音で朗々として 平安時代の優雅な趣きにじっくりと浸る
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